色々考えて思い出すのはマイケル。

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 あまりに久しぶりだけど、ブログを更新してみる。さすがに1年近く書くこともないのはひどいので、もう少し書き残しておくようにしていこう。昨晩から考えたこと思ったことをメモ。

 Facebookを見ていたら、別々の友人が「テクノロジーが人間から仕事を奪ってしまう話(http://gigazine.net/news/20130809-how-tech-destroys-job/)」と「暑すぎる日に水を盗んだパレスチナ人と泣き縋る子供(http://972mag.com/arrested-for-stealing-water-on-the-hottest-week-of-the-year/974/)」の記事をシェアしていて、2つを交互に読んでいるとあまりに色々考えることがあって、インターネットの凄さとか恐ろしさを感じた。僕たちはこれほどまでの情報を瞬時に手に入れて、そのことに悩まないといけないのか。

 「テクノロジーが人間から仕事を奪ってしまう」ことの問題の根本は、「人は生きていくために仕事をしていかなければならない」という前提とか状況にあると思うんだけど、やっぱり話はうまくそっちへ行かない。人と人での関係でも、「仕事をしなければ生きていけない」という前提が流れを阻害する仕事を無理から作りだして、更に効率化を阻害している。富の再分配がうまく行われるようになれば、もう少しそういったストレスは減るんじゃないのか?

 会社とかの単位だと「適度に働いて満足して暮らせればいいと考えている人」と「もっとこうすれば良くなるはず、そのためにいっぱい働くことは厭わないと考えている人」を格差のない社会という前提をもとに並列で扱わないといけないから事態はややこしい。派遣制度とかって、週3日働けばそれなりに満足して生きていける社会に進めば、いい選択肢の制度だと思うんだけど、そういう流れにはうまく進まなかった。週3日働けばそれなりに楽しく生きれて、贅沢したければもう少し働けば?くらいの社会コンセンサスになれば、多くの人が幸せになると思うんだけどなぁ。人はまだ毎日働く必要があるの?

 パレスチナの貧困層の水の記事は、下のUPDATEによって更に難解な内容になっている。そもそも何を事実と受け取ればいいのか?イスラエルとパレスチナの水問題は確かに大きな問題なんだと思う。しかし、子供の映像が演出だとしたら、UPDATEが入る前に記事を読んでその印象を強く持ってしまった読者は、状況の事実を誤認していることになる。かと言って、UPDATEがどれだけ信憑性があるのかは僕には判断できない。結局入ってくる情報をもとに思考を巡らすと、新しい情報に根底をひっくり返されたりして、何に悩んでいるのかすらブレてしまいそうな感じすらする。

 イスラエルといえば、思い出すのはエルサレムの宿で出会ったマイケル。どこから来たのか聞き忘れたけど、安宿にラケット持ち込んで、ネットでテニスを教える仕事を探していたマイケル。「やぁ、俺はマイケルだ」「テニスを教える仕事をしている」「へー、エルサレムでそんな仕事が?」「ネットで探している」「えっ?」スキンヘッドのごついおっさん。ほんとにB級映画に出てきそうなキャラで圧倒されたけど、何かあの自分の思考から完全に外れたぶっ飛んだメンタルを羨ましく思ってほんとに癒された。たぶん普段とは全く違う文化やコミュニティの人達と出会う価値ってそういう部分だと思う。

 マイケルの写真を探して自分のタイムラインを遡っていたら、シェアしたけど見忘れていた「囚人のジレンマ」を応用したイギリスのテレビ・ショー"Golden Balls"が出てきたので見てみた(http://d.hatena.ne.jp/tictac/20120430/p1)。協調と裏切りの縮図。「俺は盗むを選ぶ」と主張するのは理不尽な主張のようだけど、ゲームに挑むに辺り出演者ニックなりの落とし所と考えて来たんだろう。


 何この脈絡のない投稿と言われるかもしれないけど、流れは紐付いていたり考えとしてはつながっていると思ってまとめて書いた。